友達が愛知、名古屋まで遊びに来てくれる場合、過去に連れて行ったことがあるのは、名古屋城(駅から割と近いし見ごたえがある)、熱田神宮(神社・歴史・刀が好きな人に)、リニア・鉄道館(鉄道が好きな人)、東山動植物園(動物が好きな人)、ひつまぶしを食べに行く、などでした。
最近だと、子連れならレゴランドもかなりおすすめではあるのですが、子供が6歳くらいになっていたら、歴史・建築に興味のある人なら絶対にここを勧めよう~!と思った観光地、それが博物館・明治村です!
行く前は、小学生、幼稚園児連れて楽しいのかと不安でしたが、6歳、8歳、11歳の子供を連れて、明治村に行って、自分的には大満足でしたのでレポしたいと思います。
明治村ってどんなところ?面積第3位の日本のテーマパーク
名古屋から1時間くらいのところ(犬山市)にある、敷地面積日本第3位のテーマパークです。(ディズニーランドの約2倍です!)ちなみに、1位はハウステンボス、2位はリトルワールド(こちらも同じく愛知県犬山市にあります!)だそう。ちなみに、8位の日本モンキーパークも同じく愛知県犬山市。犬山市って何気にすごいぞ。
そこに、明治時代の建築をメインに、大正、昭和初期の建築物が現在67個、移築、保存されている野外博物館です。日本が海外列強に追いつけ追い越せと頑張っていた時代です。開園時間内に、全てをしっかり見ようと思ったら1日では無理なので、見たいものだけ絞って見る、というような感じなるかと思います。
明治村、おそらく全国ネットではそれほど有名ではないのでは?と思うのですが、どうなのでしょう。でも、建築好きには知られた存在なのかもしれません。日本で見れる、アメリカ近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライトの建築の3つのうちの一つがこの明治村に移築され、保存されているからです。言わずもがな、明治村というくらいなので、歴史好きにはたまらなく、頭の中は文明開化の明治のころに染まり、ノスタルジックな気分に浸りつつ、美しい建築と、広大な敷地の中でツアーに参加したり、のんびりお散歩したり、汽車や電車にのったりできる場所です。
ただ、しょせん博物館、人が少ないのでは??などと思っていると、予想以上に集客あります!!それは、謎解きファンが付いているからと思われます。我が家はちょっとまだ謎解きに参加するには小さすぎるようですが、周りを見ていると、中学生くらいからは参加しているようでしたよ。
6歳、8歳、11歳連れての明治村レポ 滞在時間など
月により、開園閉演時間が変わるので要注意です。私たちが行ったのが12月でしたので、10時から16時まででしたので、まるまる開園から閉演まで居ましたので滞在時間は6時間。途中、カフェでお昼を食べました。
小さい子連れなら、乗り物乗り放題券があったほうが良いと思いますが、我が家は歩きで回りました。10時から16時までで短いかなと思いましたが、万歩計では13000歩行きましたのでけっこう歩いているかと。
そして、私(母)の希望で、時間が許す限り、ツアーに参加できるものはすべて参加しました。ツアーは、帝国ホテルライト館だけはマストで参加したいと思っていましたが、それ以外は時間があったものだけ参加しました。
1,第2代帝国ホテル(フランク・ロイド・ライト建築)の随時ボランティアガイド↓
東京の日比谷から移築された、帝国ホテルライト館の一部。アメリカ近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライトの建築は、自由学園明日館のみ、私も主人も行ったことがあったのですが、日本で一般に公開されているのが、この帝国ホテルと、東京都豊島区にある自由学園明日館と、兵庫県芦屋にあるヨドコウ迎賓館の3つとのこと。建築家のこだわりと、日本の職人技が詰まりまくっているこの建築の細部を説明してもらいました。さらに、この建物の中には日露戦争後、ポーツマス条約を結んだ際に使われた机が置かれていて、小村寿太郎とヴィッテを思い出してみたり。そして、この第2代帝国ホテルの開業日当日に起きた関東大震災について。とても興味深かったです。↓中はクリスマスバージョンになっていました。
2,呉服座(くれはざ)<建物ガイド>
大阪府池田市に建てられていた芝居小屋を移築したもの。通常は入れない建物の中に入ってツアーしてもらえます。奈落の底まで降りることができ、芝居の時の仕掛けの方法なども見れました。
3,西郷従道邸<建物ガイド>
さいごうつぐみち邸と読むのですが、こちら西郷隆盛の弟さん。16歳とかかなり年が離れていたようですが、このかためちゃ能力が高く出世していて、陸海軍の大臣を歴任していたとか。在日外交官の来客も多かったとのことで、こちらのお家の豪華なこと豪華なこと。中で実際に椅子にも座らせてもらいました。西南戦争のときは、隆盛とは敵として政府側にいたそうです。
4,3丁目ガイドツアー<定時ボランティアガイド>
この時のツアーは、私たちの家族のみだったため、私たちのペースで付き添ってもらえました。北里柴三郎が伝染病の研究所として創立した北里研究所・医学館の展示物を見ているだけでほぼ時間が終わってしまいました。このころの日本政府は、どんどん優秀な人を海外に出していたようで、ドイツへ留学して帰国後、後進への指導にもかなり尽力されていたとのこと。
5,西園寺公望別邸「坐漁荘(ざぎょそう)」<建物ガイド>
元内閣総理大臣の静岡市清水区にあった別邸を移築したもの。さいおんじきんもちさん、私はあまり知らなかったのですが、やはりフランスに留学して、その後内閣総理大臣を歴任し、最後の元老として全権を握っていたという政界の大物の別邸。この92歳で亡くなられたとのことだけど、長生きできそうな、落ち着いた別邸。(写真撮ってなかったです)
ツアー以外にも、歩いていると次々と建物が出てくるので、興味のあったものを見学。聖ザビエル天主堂とか↓
子供向けの射的にお金使わされたり↓
機械館のぞいてみたり↓
監獄に入ってみたり↓
蒸気機関車に手を振ったり↓
まあこんな感じで、フランク・ロイド・ライトの建築を見れたり、日本各地から移設した建築を入った67件の建築物や施設を見学出来たり体験出来たりで、旅行の際には知的好奇心を満たしたい、というタイプの人にはとてもおすすめしたい場所となりました。