私が住んでいたのはミシガンというカナダとの国境に位置する州で、冬はかなり寒いエリアです。 なので 冬の寒い時期に長期旅行や日本に一時帰国する際は、かならずエアコンをつけっぱなしにしなくてはいけないのですが、エアコンが強制的に切れてしまう状況、それが停電です。我が家のエリア、停電がちょくちょく起こるのです。もしくはエアコンそのものが壊れる、という事態もありえます。海外赴任中ピンチだったことの一つが、旦那さん出張中の冬(マイナス18℃になる日含む)の4日半の停電です。その際に学んだことをここでシェアしたいと思います。
【アメリカ、冬の防災】寒いエリアで冬に停電したらどうするか?エアコンの故障も要注意!
1、エアコンが止まると水道管が凍る危険があるので、水をちょっと出しっぱなしにしておく。
停電になると当然エアコンも止まります。エアコンが止まると水道管が凍る危険があり、水道管が凍ると水道管が破裂して家が大変なことになる危険があります!私が住んでいた3年半で、旦那さんの会社の少なくとも2家族がこの事態に陥っていました。水道管が爆発すると、どんどん水がでて家じゅうが水浸しになり、お友達は2階で水道管が破裂したため、2階の床が1階に落ちてきていました。もちろん家には住めず、2か月間ホテル暮らしです。恐ろしすぎます。
2、まずは電力会社のアプリを入れよう。でも電力会社のアプリの情報を信じすぎないで
私が住んでいたエリアは、DTE energyという電力会社で、そのアプリでいつ電力が復活する予定か、どのエリアがいま停電中で、どこが電力があるかを見れました。しかし、4日半続いた停電の際には、予定は未定状態。そして、3日目にみたら復旧済みになっていましたが、実際にはまだ電力は復旧していませんでした。大規模停電の際には情報も交錯するので、信じすぎない方が無難です。
3、電気が止まるとガレージドア(シャッター)が開かない。手動での開き方を調べておく
これも、停電の際に初めて気が付いたこと。我が家のガレージドア(シャッター)は電動で開く式だったので、停電すると開かないのです!結局、我が家の場合は、ガレージの中から、赤い紐を引っ張れば手動で開けれたのですが、それも最初は知らなかったので、閉じ込められたぁ!と焦りました。手動で開く方法を先に調べておくと良いです。
4、大規模停電になると、ホテルが取れない
この4日半の停電、デトロイト近郊の多くのエリアで一気になりました。でも、アメリカって停電がけっこう起こるので、私はいつもみたいに数時間経ったら復旧するだろうとのんびりしていました。すると、数時間経っても一向に復旧しない。そこで例のアプリを見たら、復旧は未定の表示。そこで初めて、ホテルを取るべきか、なんてホテルのサイトを見たら、近くのホテルはことごとく満室!高級ホテルだけしか残っていませんでした。気温がマイナス20度近くなる、さらに復旧が未定と出ていた場合は、さっさとホテル確保に動く、もしくはお友達で電気が付いている人を探すのが賢明です。
5、焦って冷蔵庫のものを外に出さない
停電と言えば、真っ先に、冷蔵庫のものどうにかしなくては!と考えるのが日本の普通の主婦かと思います。ミシガンの冬の場合は外が寒いので、そこで私は、冷凍庫と冷蔵庫の物をベランダに出したのです。するとその日の夜、マイナス18度くらいにまでなったので、冷蔵庫の物もカッチンカッチンに凍ってしまい、次の日、停電のためレンジも使えないわ、食材は凍っちゃってるわで困りました。冷凍庫のものは外でOKですが、冷蔵庫の物はガレージに入れておくのが正解です。
6、キャンプ用品が使える!クリスマスのキャンドルとガスコンロで生き延びる
アメリカに来たら、キャンプをする、してみたいという人も多いと思います。そんな方はさっさとキャンプ用品を揃えておくと、防災には最適かと。私の場合、クリスマスの時期に買ったキャンドルがここで大活躍、そして何より日本から持ってきたガスコンロが最強でした。温かい飲み物も作れるし、料理もできます。1日1缶くらいのガスを使いました。ガスコンロのガスは、日本食材店や、韓国食材店で手に入ります。ただ、この停電の時期、近くの日本食スーパーではガス缶が売り切れになってしまい、お友達が韓国食材店で見つけてくれました。ガスは4つくらいは常備しておいた方が良いと思います。
我が家の場合、アメリカに来て3年目にキャンプデビューし、ランタンや懐中電灯(フラッシュライト)を買ったのですが、これがあの停電の時にあったらなあなんて考えました。ガスコンロは日本から持ってきたほうがお得です。↓ただ、ガス缶は日本からは持込できないので、アメリカで買う必要があります。
7.暖炉を使える状態に、もしくは石油ストーブを
ミシガンでは暖炉はおしゃれな家のインテリアではなく、生活で必要です!冬に暖房が壊れたときのために、暖炉を使える状態にしておくことは防災対策のひとつです。暖炉がない場合は、大型スーパーマーケットでKerisene Heaterとして売られている石油ストーブを購入しておくと安心とのことです!
まとめ:頼れるのは近所のお友達
旦那さんが出張中に起こったこの4日半の停電で、頼れるのはお友達だと痛感しました。この長期停電の際はデトロイト近郊もやられて大規模停電ではあったのですが、電力の供給が細かく分かれているのか、家の近所のお友達のところには電気が通っていました。なので日中は避難させてもらい、炊いたお米やパンなんかを恵んでもらって、本当に助かりました。その際、電力会社のアプリで電気が復旧した、という情報を信じて家に帰ったら実際は復旧していなくて、すごくがっかりしました。アプリは信用しすぎるな、が私の教訓です。そして、ガス缶が切れ、日本食材店でも品切れだったときに韓国スーパーで見つけてくれたのもお友達でした。いざって時に頼れるお友達を一人は作っておくことの大切さもまた、教訓となりました。