【アメリカと日本の違い】小学校1・2年生のプログラミング教育とデジタル編

アメリカ赴任中、うちの娘はキンダーkindergarden(5歳)から2年生grade2(7歳)の1学期まで公立のエレメンタリースクール(小学校)を通い、日本に帰ってきました。2020年1月に帰国してもうすぐ2年になり、日本での小学校生活も2年近くになってくると、アメリカとの違いをたくさん気づきます。今回は、娘が受けたアメリカのデジタル教育とプログラミング教育と、帰国後の日本のデジタル教育の今(2021年年末現在)を書いておこうと思います。

アメリカでの公立小学校・低学年でのデジタル・パソコン・プログラミング教育はどんな感じだったか?

アメリカ、ミシガン州アナーバー市に赴任時代、通っていたのは公立小学校(public elementary school)。前にアメリカの小学校について記事を書きましたが↓、今回はもう少しプログラミングの授業やデジタルのことに絞って書いてみようと思います。

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Nokko
アメリカは小学校が義務教育ではないし、州や市の財政状況、学校への寄付金などにより、各小学校の財政状況も違うので、同じ市の公立の学校でも、遠足の行先やイベントなども、隣の小学校とは全然違いましたので、各学校で大きく差はあると思いますが、娘の通ったミシガン州アナーバー市の公立校の2017~19くらいの話です。

アメリカ小学校低学年時代のデジタル・パソコン・タブレット教育

学校によりプログラミング教育やデジタル教育も違いがあるかとは思うのですが、
娘が通っていた小学校ではキンダー(日本では年長・5.6歳)から学校でパソコンの授業がありました。この授業の様子は、ボランティアで見ていたのですが、教えていたのは図書館の先生!(librarian)図書館にクラス分くらいのノートパソコンがあって、クラスごとに図書館に移動して、授業が行われていました。
授業自体は30分くらいだったと思いますが、日本でいうところの年長の子供たちに、まずは一人一台棚からノートパソコンを貸し出し、席に戻ります。そのあと、先生がプロジェクターに先生のパソコンを映しながら教えていくのですが、まずは電源を入れるところから。そして、アプリを立ち上げて、絵を書くのをちょこっと教えたり、別の会ではタイピングの練習をしたりと。そのあと、電源を消して、棚に返却するみたいな感じで、授業が進んでいきます。ちょっとずつ絵を描く課題が難しくなっていったり、本を検索したりなどの基本動作を教えていました。

授業中も、キンダー(日本では年長・5.6歳)からタブレットが一人一台あって、それぞれタブレットを使ってアプリを立ち上げ、学習していました。使っていたアプリは、算数のアプリや、英語の音読のアプリなど。アプリのパスワードが配られて、やりたい子は家でもやってもいいよ、という感じでした。(学校によっては、毎日家で何分やりましょうという宿題が出ている学校もあったようです)

アメリカ小学校時代のプログラミング教育

これがアメリカ時代、私が全くプログラミング教育のことを意識していなかった!のでよく覚えていないのですが、今回、娘を連れて、日本のレゴを使ったプログラミング教室の体験に行ったところ、いろいろ発覚したのでそれを書いておきます。
今から思えば、アメリカでのキンダーから行っていたプログラミング教育は、いま日本でいうところのプログラミング的思考(論理的に考える力)の教育だったと思います。四コマ漫画みたいなものに図解を書いて説明を書く、というようなものをやっていたかと。
そして、今回、日本でのプログラミング体験教室では、レゴ® エデュケーション WeDo2.0を使っての体験だったのですが、それに参加した長女(9歳)と長男(6歳)のうち、長女が、アメリカにいた時代(キンダーkindergarden(5歳)から2年生grade2(7歳)に、アメリカのプログラミング用の授業で、レゴ® エデュケーション WeDo2.0を一人一台借りて、使っていたとのことでした!カタログを見ながら、これも作った、これも作った!と言っていましたので、いくつか作っていたようです。
レゴ® エデュケーション WeDo2.0は、2021年はまだ日本でも売っていて、1セットで本体のみだと2万円くらい。これをアメリカでは借りて一人一台使わせてもらっていたとは驚きです。ただ、これが2023年には販売終了になると出ていましたので、それ以降はレゴ® エデュケーション SPIKEというものになるようです。

↓こちらがちょっといいなと思っているレゴ® エデュケーション SPIKEをつかったZ会の通信講座。レゴ® エデュケーション WeDo2.0より少し高めの値段になってしまったけど、機能はより良さそう!長女がせっかくアメリカでやったので、ほかの兄弟にもやらせたいと思い、かなり悩み中。

日本のデジタル・パソコン・プログラミング教育:子供1人1台端末配布!GIGAスクール構想

さて、日本に帰国してから、コロナのおかげで、日本もすごい勢いで教育のDX(デジタルトランスフォーメーション)化が進んでいるなと感じます。子供の学校でもとうとうタブレットが一人一台配られ(2021年秋)、パスワードの設定なんかをしました。しかもiPadです!
文部科学省が進める、GIGAスクール構想によると、GIGAとは「Global and Innovation Gateway for All」の略で、「全ての人にグローバルで革新的な入口を」という意味だそうですが、具体的には、1人1台の端末と高速大容量の通信ネットワーク環境の整備を取り組み、1,子供1人1人に応じたコンテンツや教材を配信できるため、学習状況に合わせた学びが可能になること、2,生徒1人1人に端末を持たせることで、子供が互いの考えをリアルタイムで共有でき、双方向での意見交換が活発になること、3,教員の働き方改革につなげる、などが具体的な目的だそう。2023年までにとのことでしたが、コロナのおかげでだいぶん早まっているようです!

日本の小学校で必修化されたプログラミング教育について

なかなかパシッと言えないのですが、私の理解では、プログラミング教育必修化 とは、 パソコンを使うスキルを身に付けるだけが目的ではなく、「コンピュータを受け身ではなく、積極的に活用する力」「プログラミング的思考(論理的思考力)=順序立てて考え、試行錯誤し、ものごとを解決する力」をつけることということ?という感じ。

 
Nokko
日本の小学校では、どのようなプログラミングの授業がされるのかは、今後もう少し気を付けてみていこうと思います!