アメリカ赴任時代に知った、3月中旬くらいに行われるセントパトリックデイのイベント。もともとはアイルランドにキリスト教を広めた聖人聖パトリックの命日の3月17日で、アイルランドでは祝日だそうですが、アメリカでは祝日ではありません。しかし、アメリカにはアイルランドから来た人の末裔がたくさんいるので、セントパトリックデイのイベントはアメリカ各地でも大々的に行われます。
本記事では、ミシガンで私が体験したセントパトリックデイのイベントなどをご紹介します。シカゴリバーも見に行きました。
ミシガンから行ける・できるセントパトリックデイのアクティビティ情報
1,緑色(シャムロックと呼ばれる、クローバーが大きくなったような葉のカラー)のものを身につける(身に付けていないとつねられる?)
2,パブで緑色のビールを飲む(色がすごいので私は飲んでいないですが)
3,コーンビーフ&キャベツを食べる(どこのスーパーでもこの時期ならコーンビーフがメインの場所に売っている!もともとは、アイルランド人がベーコンの代わりにコーンビーフを使ったという歴史かららしい)
4,レプリカンズ(アイルランドの、老人のような顔をした、靴職人の格好をした小さい妖精)のお面作り
5,パレード(アメリカと言えばパレード!セントパトリックデイにもパレードあります!)
6,セントパトリックデイならではのイベントを探す。(シカゴのシカゴリバーでは川を緑色に染めていたり、セントパトリックデイと称して、お得なイベントがあったりしました。)
今は日本でも、イベントとしてセントパトリックデイのパレードなどをやるところがありますね!
アメリカに来た、アイルランド系アメリカ人について
ちょっと調べてみると、アメリカの人口の12%はアイルランド系アメリカ人と書いてあったり、6人に一人がアイルランド系アメリカ人と書いてあったり。
正確なところは分かりませんが、かなりのアイルランド系アメリカ人がアメリカにいるのは確かです!
なぜこんなにアイルランド系アメリカ人が多いかというと、アイルランドに1500年ごろからイギリスによる政治介入が始まり、1650年代ごろから事実上の植民地となっていたため、国民のほとんどが農民で、生産性の高いじゃがいもを国中で作っていたところ、1845~1849年に起こったジャガイモ飢饉(ジャガイモの疫病)で100万人以上が餓死や伝染病でなくなったそう。生き延びるために、250万人もの人(当時の30%ほどのアイルランド人)が、アメリカを始め、ヨーロッパのカトリックの国、カナダなどへ移住したそう。アメリカには、200万人のアイルランド人が海を渡って移民としてやってきたというのです。
アイルランドから来た人たちは、アメリカの移住では後発であること、アイルランド人はカトリックであること(アメリカはプロテスタントが多かったので)などからひどい差別を受けたとか。その後、徐々にアイルランド系アメリカ人も増えて、環境も徐々によくなっていき、初のアイルランド系アメリカ人であるジョン・F・ケネディ大統領の誕生となったのが1960年代です。