【子連れデトロイト観光】GMルネッサンスセンターとベルアイル島と廃墟

ミシガンに海外赴任して3年半、デトロイトまで車で40分という近さに住みながらも、恐ろしくて行くのを極力避け続けたデトロイト。私の中ではエミネムの8MILEの映画の世界のままで止まっていたのです。が、いよいよ帰国というときになって、さすがにもう少し見ておくべきかと、最後にデトロイトのダウンタウンを観光してみました。同じくデトロイト観光で有名なデトロイト美術館とディアボーンにあるヘンリーフォードミュージアムの記事は別記事で書いていますので、興味のある方はそちらをご参照ください。↓

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メンバーと観光した時期

メンバー:親2人、子供3人(7歳、5歳、2歳7か月)の5人
時期:2020年1月(最高気温2度くらいの日。学校がホリデイの休み中)
移動手段:車

デトロイトダウンタウンエリア・子連れで観光したところ

GMルネッサンスセンター(GM Renaissance Center)

ここは、GM(ゼネラルモーターズ)の本社と車のショールーム、お店やホテル、食べ物屋さんやカフェが入った複合ビルです。駐車場はマリオットホテルの向かいにあり、1時間6ドルでした。それ以外は無料です。

中からも天井が透けていてビルが見えます。
ビルの横にはデトロイト川が流れ、川の対岸はカナダです。観光船も見えましたが、寒すぎてすぐ建物に戻りました。
ビルの中のGMのショールーム。2009年に連邦倒産法第11章(日本の民事再生手続きに相当する制度)に適用を申請し、一時は事実上、国有企業となったが2010年には新生GMとしてニューヨーク証券取引所に上場。2013年には国有化を解消。って、ものすごい勢いで再建が進んでいたのね~。
このマーク、アメリカで結構見るし、どこなんだろと思っていたら、BUICK(ビュイック)というGMのブランドの一つでした。

キャデラックもGMなのね。そんなことも知らなかった。

GMのシボレーブランドのアメリカンスポーツカー、コルベット
 
Nokko
現行のアメリカのGMのブランドは、BUICK(ビュイック)、シボレー、GMC、キャデラックの4つです。ここにきて初めて知りました!日本だと、トヨタ、日産、ホンダと、会社でマークが一緒なので、私はマークごとに会社があるのかなと思っていました。トヨタのレクサスのように、アメリカだと会社の中でも、車の価格帯やイメージによってブランドも変わるのですね~。

ベルアイル島(Bel Isle)

ここは、GMルネッサンスセンターから車で10分くらいのデトロイト川の中の島です。春には桜が咲くので有名なのですが、桜の時期を読むのが難しいのとデトロイトに来たくなかったことで、一度も来たことがありませんでした。思ったより大きい島で、水族館やビーチ、ネイチャーセンターなどもあり、夏来たら面白そうだったかな~とは思いました。思っていたより大きい島というか中洲でした。

子供がうるさいので公園の遊具に30分ほど寄りました。いい感じの遊具でした。外気温0度くらいのなか、意外と子供たちが遊んでいてびっくりです。

ヘイデルバーグプロジェクト(The Heidelberg Project)

デトロイトダウンタウンからも、ベルアイル島からも10分弱で着くエリアに、アートプロジェクトがあるというので見に行ってみました。ですが、行く途中、ここはデトロイトダウンタウンに近いはずなのにすでに廃墟もけっこうあり、本当に行って大丈夫か不安になってきました。

窓ガラスが割れて、板が貼られています。
これくらいはまだ全然きれいめな廃墟。もっとやばいのは窓ガラスが割れたまま燃やされて黒くなっています。写真を撮るのも怖くてやめました。そんな家がデトロイト郊外にはいっぱいあります。デトロイトダウンタウンに近いエリアにもこんな感じでいっぱいあります。

ヘイデルバーグプロジェクトのエリアに着きました。ヘイデルバーグという通りの左右に、リサイクル品で作られた作品が展示されています。私たち以外に、もう1家族見に来ていたので少し安心しましたが、誰もいなかったら普通に怖いです。車からは下りずに窓から見て帰りました。ここも無料です。

時計や数字を描いたものが多いです。

まとめ:子連れデトロイト観光

ずっと避けていたデトロイトエリアでしたが、今回観光してみて、アメリカの光と影が今すごく色濃く出ているのがここだなと感じました。アメリカの三大自動車メーカー、GM(ゼネラル・モータース)、フォード、クライスラーのビックスリーのおひざ元でありながらのこの状況。日本車などの海外の車が売れているとはいえ、街中ではたくさんのビックスリーの車が走っています。なのにどうしてデトロイトの街がいまだこんな廃墟が放置されているのか。長崎の軍艦島を見たときと同じような感覚をあじわいました。都市の財政がこのままだと廃墟を取り壊すこともできず、経年劣化とともに植物に侵食されるのかなぁとか想像したり。
ですが、デトロイトもカムバックシティなんて呼ばれるようになり、GMルネッサンスセンターなどを見ていると、廃墟がきれいに整備され、今日見てきたようなダウンタウンから近いエリアなんて地価が再び高騰する日もまた遠くはないのかなぁなんて感じた一日でした。デトロイト観光、興味深かったです。