3年半のアメリカ海外赴任生活を通して、3人の子供それぞれ英語を使う環境下で過ごしました。親2人もそれなりに英語を頑張りましたが、よく言われることですが、子供の英語の吸収力は大人の比ではありません。我が家の場合、一番上の娘(4歳から7歳半までアメリカに滞在)が最も英語が伸びました。この子の英語を維持するにはどうすべきかと、いろいろ聞いたり試してみたりしたので、同じくらいの子供さんを連れて帰国される方には参考になるかもしれません。
- 1 帰国子女となった子供の年齢とアメリカの学校に通っていた期間
- 2 海外赴任中と帰国時の娘(7歳)の英語レベル
- 3 先に小学校低学年の帰国子女を連れて日本に戻ったお友達から情報収集
- 4 【7歳の帰国子女の英語維持】試したこと1、子どもにオンライン英会話(ネイティブキャンプ)
- 5 【7歳の帰国子女の英語維持】試したこと2、インターナショナルプリスクール生と帰国子女用の英会話クラスを体験(2か所)
- 6 【7歳の帰国子女の英語維持】試したこと3、英語学童(Kids Duo キッズデュオ)
- 7 4、【7歳の帰国子女の英語維持】アメリカとは時差があるけど電話。現地校の友達とFacetime
- 8 5、【7歳の帰国子女の英語維持】ヒアリングのためにYouTubeで英語のアニメ
- 9 まとめ:7歳の帰国子女の英語維持について
帰国子女となった子供の年齢とアメリカの学校に通っていた期間
- 長女 4歳から7歳6か月までの3年半。学校にはプリスクールに9か月通ったあと、現地のアメリカのパブリックスクールのキンダー、grade1 、grade2の1学期
- 長男 1歳半からちょうど5歳になるまでの3年半。学校にはプリスクール2年半
- 次男 アメリカ生まれ。0歳から2歳半になるまでの2年半。学校にはデイケアを1年間
海外赴任から帰国後、何とか仕事に復帰して今この記事を書いています。7歳・5歳・2歳の子供がいる私。帰国後、仕事復帰まで1か月半ありましたので、何とかなるだろうと挑んだ保活と学童探しでしたが、絶望の連続でしたのでここに綴っておきたいと思いま[…]
海外赴任中と帰国時の娘(7歳)の英語レベル
長女の場合、海外赴任したときが4歳で、すぐアメリカでプリスクールに入れました。そこに9か月通いましたが、その段階では英語は全然でした。そのプリスクールにはABCなどを教えてくれる時間がありました。しかし、うちの子は全くその授業に参加しておらず後ろで遊んでいました。そりゃ、言葉もわからないし最初からは無理か~、とは思いましたが、その時は高いお金を払っているのに、全然意味ないじゃん!と残念に感じました。そしてそのあと、5歳になるとアメリカの現地校であるパブリックスクールのキンダーに入り1年通った後、grade1を1年 、その次のgrade2の1学期まで通いました。このパブリックスクールには、英語を母国語にしていない子たちに英語を教えてくれるELLクラスがあり、そこで文法や発音を教えてくれたので、そのおかげかずいぶんと英語が伸びました。最後はこのELLクラスも必要なしと対象から外れ、スリープオーバーと言われるお泊り会をするほどのアメリカ人のベストフレンドもできました。Grade2とはいえ女子が話す会話は、日本人英語の親からするとすごく早い英語で、ナチュラルに話す娘をみてこちらがびっくり!!単語力はまだまだ低いですが、学校の勉強や日常会話には支障ないレベルの英会話力を身に付けていました。
先に小学校低学年の帰国子女を連れて日本に戻ったお友達から情報収集
私が先に帰ったお友達から教えてもらった聞いた、子供の英語保持のためにやっていることと理由を聞いたところ、こんな感じでした。
- マンツーマンで英語を習う(子供の英語力に合う教室がなかったため)
- 公文の英語を習う(英語の読み書き力がつく)
- 英検を受ける(英語学習へのモチベーション維持に良い)
- オンラインレッスン(DMMレッスン、ネイティブキャンプ、アメリカ人と直接スカイプ)(安く英語がたくさん話せる)
- 海外帰国子女財団などの外国語保持教室(テストがあり、帰国子女しかこないのでレベルが高い)
- NHKや地上波のバイリンガル機能や、You Tube を使って英語でアニメを見る(英語のヒアリング力維持のため)
- 英語の音楽を聞く(英語のヒアリング維持のため)
【7歳の帰国子女の英語維持】試したこと1、子どもにオンライン英会話(ネイティブキャンプ)
親の私は、オンライン英会話のDMM英会話を長く続けていました。もしDMM英会話に興味のある方はこちらに生地を書いていますのでご参照ください。↓
小さい子を子育て中、基本的に家にいて、子供としか話をしない時間が長いが、何か新しいこともしてみたい、英語をもう少し勉強してみたいけど、お金をかけたくない・どこか英会話教室に通うまでにはならない、という方、 本記事では、2人目出産直後[…]
そこで、DMM英会話を子供にも受けさせようと1度だけお試しで受けましたが、同じアカウントで2人がレッスンを受けるのはルール違反ということで、レッスンを受けるにはもう一つアカウントを作って2人分の料金を払わないと受けられないとのことでした。我が家の場合、子供が3人いるので、アカウントを切り替えるだけでもめんどくさかったので、それなら違うのも試してみようと探し始めました。そして、兄弟などが増えても同じアカウントでよく、料金も1人追加するごとに割安で増やせるという、ネイティブキャンプというオンライン英会話を試してみることにし、けっこう良かったので7日間の無料体験後に契約しました。↓これです。
結果:親がずっと横で付き添わないと無理!でも、先生によってはすごく楽しそう
7歳の子供用に契約したネイティブキャンプ。ネイティブキャンプには、レベルチェックのような制度があって、そこでどんな教材がよいかなどを相談できました。そこで子供向けの教科書、Let’s Goというシリーズがおすすめと紹介されたのでそれを使いはじめたのですが、それが娘にはあまり面白くなかったようです。しばらくしてフリートークのみになり、先生と気が合えばとても楽しそうで、自分のおもちゃや書いたものをカメラに向かって英語で説明したり見せたりして遊んでいました。楽しそうだし、英語キープにはこれで十分だなと思っていたのですが、そういった授業を受け入れてくれるばかりの先生ではなく、つまらないと感じた先生には無言になり、無視して時間が過ぎるのを待つようなことをし始めるようになりました。私も横から見ていてイライラしてしまうし、娘もつまらないからやりたくないと言い始めました。ネイティブキャンプは、気に入った講師がいたら予約が出来るシステムなのですが、その講師によって追加で予約金が必要で、また予約も早い者勝ちなので希望の時間に空いていなかったり、予約をとるのもめんどくさくなってしまいました。予約の手配などに時間と、追加のお金が割けて、レッスン中にずっと横でつきあってあげられるなら、オンライン英会話で行けたかもしれませんが、うちの落ち着きのない7歳の娘と私には難しいと感じ、3か月で休会しました。ですがもう少し大きくなって、英語を自分で学びたいという意思が付いて、1人でレッスン受けれるくらいに落ち着いたらネイティブキャンプはありだと思いました。同じ7歳でも落ち着いてちゃんとオンラインで授業できる子はいると思いますので、無料体験だけでも受けてみて様子を見るのはいいかと思います。無料体験後に契約しても、簡単に休会もできました。
【7歳の帰国子女の英語維持】試したこと2、インターナショナルプリスクール生と帰国子女用の英会話クラスを体験(2か所)
海外帰国子女財団などが行う帰国子女専用の外国語保持教室などの英話クラスがすぐ通えるような近場になかったので、インターナショナルプリスクール卒業生と帰国子女だけが通えるアドバンスコースの英会話の体験に行ってきました。なるべく長時間英語に触れられるものが良いと、土曜日の4時間ほどを過ごすというクラスに体験に。家から通えそうなところは3か所あり、そのうちの2か所はまだ空きがあって帰国子女も受け入れているとのことでした。
結果:インターナショナルプリスクール卒業生が予想以上英語が話せる!が、帰国子女には劣る。帰国子女が他にいればあり!
娘は小学校1年生のクラスを体験したのですが、日本でインターナショナルプリスクールを卒業した子供が、小学校に上がってもどのくらい英語が話せるのかを見学するよい機会になりました。インターナショナルプリスクールに通わせるくらいなので、もともと英語への意識が高い家庭に育っていると考えられますが、予想以上に卒業生の英語が上手で驚きました。2つ見学にいったうち、1つ目は外国人教師2人のみのクラスで、2つ目は外国人教師と日本人のバイリンガル教師の2人でクラスを見ていました。その差は歴然で、1つ目の外国人教師しかいないクラスはクラスが完全に英語環境となっていたのに対し、2つ目の外国人教師とバイリンガル教師がいる方のクラスは、日本人の先生がたまに「日本語は話さないで~」と注意していたので、日本語で生徒同士が話してしまうという場面がありました。ですが、残念なことに2つとも同じ学年に帰国子女の子供はゼロでした。帰国子女じゃないということは、全員が日本にいながらも、これだけ英語が話せるのかと感心してしまいましたが、帰国子女と比べると読み書き・単語力などはけっこう差があるなとは思いました。もし同じクラスに帰国子女の子が他にいたならありだなと思いましたが、帰国子女がいないとなると値段も高いし(どちらも2万中~3万弱)、ちょっともったいないかなと思いました。
【7歳の帰国子女の英語維持】試したこと3、英語学童(Kids Duo キッズデュオ)
私が仕事復帰するにあたり、小学校1年生の娘の学童保育の場所も探しており、そこで見つけたのがKids Duo (キッズデュオ)という英語学童でした。学校が終わると学校までバスで迎えに来て学童の教室まで連れてってくれて、そこで英語のネイティブの先生かバイリンガルの先生と過ごし、6時半くらいにまたバスで家まで送り届けてくれるという、働く親には夢のような学童のサービスです。ただし、値段はそれなりに高く週2回で4万弱。(首都圏にもあるようですが値段は違うみたいです)習い事にしてはめちゃくちゃ高いとはいえ、ネイティブの英語も聞け長時間英語と触れられるという点もいいなと思い体験に行きました。
結果:帰国子女がおらず、娘の英語が日本人英語に!!でも、楽しそう!
体験では英語の勉強の時間に参加しました。一応、英語を勉強する時間もあるようで40分ほどだったかと思います。その時間は英語のレベルによりクラス分けされるので、娘は小学校3年生のお姉さんたちと同じクラスで参加していました。基本的には学童なので小学校3年生くらいまでの生徒が多いようです。1つ残念だったのが、ここもまた帰国子女がいなかったこと。結局同じ学年に帰国子女がいる英会話教室を近場で見つけられませんでした。まあまあ帰国子女もいるエリアなので少し意外でした。こちらは勉強的な英語ではないけれど、英会話のキープと、英語を楽しめる点ではいいかなと思い、何より送迎付きという民間学童ならではのサービスは働く親には魅力的で、こちらに決めました。英語の時間以外はゲームしたりお菓子食べたりアクティビティをしたり、すべて英語で過ごすようで、娘も楽しく通っていました。
が、週2で通い始めて1か月もたたないある日、Facetimeで娘がアメリカの友達と話しているのを聞いて耳を疑う出来事が!娘の英語がすごくおかしくなっていたのです。I don’t know.をアイドゥーノットノーのように、なんかカタコト感で話しているではないですか。びっくりして聞くと、周りの子がこうやって話すから真似してる、と。帰国子女やプリスクール卒業生だけのクラスと違い、民間英語学童の場合、入学基準が全然違うので、日本で小学校から英語を始めた子たちも沢山います。そのためか、そちらの方に寄って行ってしまいました。娘はまだわざとやっているというので、娘の発音のほうが正しいから自信もって今まで通り話してと言いましたが、どうなるかは今後要観察です。
4、【7歳の帰国子女の英語維持】アメリカとは時差があるけど電話。現地校の友達とFacetime
アメリカは広いので住んでいるエリアにより時差が違いますが、ミシガンはニューヨークと同じタイムゾーンなので、サマータイムの期間(3月の第2日曜日から11月第1日曜日まで)は時差13時間日本のほうが早く、サマータイム以外の期間は時差14時間あります。なので娘の場合はサマータイム中は日本の土曜日の夜8時半に電話するとアメリカの土曜日の朝7時半、サマータイム以外の間は、日本の土曜日の夜9時半に電話するとアメリカの土曜日の朝7時半となるので、その時間に電話しています。
結果:時差が厳しいけど、がんばって続けてほしい。
アメリカの場合は上記の通り、やはり時差がほぼ昼夜逆転状況で厳しいです。特に小学校低学年は寝るのも早いし、若干お互いに無理している感じではあります。娘は夜更かしして掛ける感じになるので眠くなってきてしまうし、アメリカのお友達はいかにも寝起きです。電話中もお互いに絵を描いて見せ合ったり、ただ見ているアニメをビデオで写してみていたりとか、何してるの!?ってときも多いのですが、娘が現地で作ったベストフレンド、ずっと関係を続けてほしいと思います。
5、【7歳の帰国子女の英語維持】ヒアリングのためにYouTubeで英語のアニメ
これはヒアリングの維持のため、なるべく英語の番組を見せるべきかとYouTubeで英語のものを見てね~と促しました。
結果:気が付くと自分が好きなものを見ている
これはもう今のデジタルネイティブ時代、7歳には親がセットしたものをずっと見ているようなことはないのではないかと。気が付くと自分が見たいものを検索して見ています。小学校で流行っているというアニメとか。それでもその検索に入れるときに英語で入れるときがあるので、何かを作る動画を英語のものを見ているときがあります。娘にとっては今のところ内容が大事で、言語が英語だろうと日本語だろうと関係ない様子です。
まとめ:7歳の帰国子女の英語維持について
もし子供が、オンラインで英語を楽しく学べるなら安いし英語量的にも一番いいのではと思います。でも、落ち着きのないタイプの子をずっとやらせ続けるのは親が大変だなあと。私の場合は、子供をドロップすればとりあえず英語環境に放り込まれるようなところのほうがずっと楽だなと思いました。ただ、私の娘のように日本人英語が逆に移ってしまうケースもあるので、近場の教室をのぞいてみて、もしそこに帰国子女がいたらそこが良いと思います。また、英語の読み書きが足りないと思うので公文の英語もいいなとは思いましたが、今は週に2回英語学童に通っているのでこれ以上英語を増やすのもなぁと。(それ以上にやばいものがあるので)とにかく、低学年のうちは子供が英語を使うのが楽しく、英語を嫌いにならない環境を作ってあげられるだけでもいいかなと思い始めています。英検などのお勉強英語もそのうちやるべきかとは考えてはいますが。
また、一言で英語と言っても受験用と英会話とは全然違うし、何がいいのかもよくわからなくなってしまいました。結果、子供が楽しく親も楽だし、という結論になっりましたが、それは小学校低学年だからで、もう少し上になったらもっと英語を使って受験したいとか方向性も変わってくるのかなと感じました。